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スノーソックスの誕生

発明者はノルウェー人

冬の知らせが届き始めると、雪や凍結路でも安全に走行でき、頼りになる解決策を模索されることでしょう。スノーソックス、又は布製タイヤチェーンは、冬のドライブで安全に走行するための1つのソリューションです。ノルウェーの会社オートソック社(AutoSock)は、雪の上で履く靴下、称してスノーソックスの発明者であり、布製タイヤチェーン市場を牽引する革新的なメーカーです。スノーソックスを代表する製品「オートソック」(AutoSock - 車の靴下)の特徴的なデザインは、ノルウェーの有名な工業デザイナーが手掛け、冬の環境下での危険が伴う運転に革命をもたらす、洗練された構造が組み込まれています。次の項目ではオートソック社がどのようにスノーソックスを発明し、独自の機能とパフォーマンスを生み出すことに至ったのかを紹介します。

タイヤチェーン市場の進化

従来の金属チェーンから新しく布製タイヤチェーンを発明するまで

ノルウェーの発明家で、タイヤの専門家でもあるBård Løtveit(ボード・ロートベイト氏)は、1996年に布製タイヤチェーン、「オートソック」の最初の試作品を開発しました。その後専門家による開発チームが結成され、1998年、ノルウェーのオスロ市にAutoSock社が設立されました。開発チームは、繊維工学、紡糸、デザイン、雪と摩擦分野の専門家で構成されていました。例えば、ノルウェーのオリンピック委員会で元顧問も務めた摩擦学で有名な科学者、Dag Anders Moldestad(ダグ・アンダース・モルデスタッド博士)も開発チームに加わりました。オートソックの機能的なスカンジナビアデザインは、自動車メーカーSAABの元デザイン・ディレクターであったEinar Hareide(エイナル・ハレイデ氏)によって作成されました。

ドイツの大手自動車メーカーと、ドイツのTÜV SÜD(テュフ・ズード)社と共同で製品はさらに改良され、タイヤチェーンとして承認され、2000年、遂にヨーロッパで発売に至りました。オートソックは自動車メーカーとユーザーの両方から高い評価を得ました。その後間もなく北米、日本、韓国でも販売が開始されました。2006年にはAutoSock社の子会社としてAutoSock Operations社が設立され、同社は販売業務を担当することになりました。今日でも、AutoSockグループはノルウェーのオスロ市に本社を置き、販売代理店ネットワークを通じて、オートソックを世界中にお届けしています。

ノルウェーの布製タイヤチェーンの発明者、BårdLøtveit氏

ノルウェーの布製タイヤチェーンの発明者、BårdLøtveit氏


革命をもたらした布製タイヤチェーン、多くの賞を受賞

布製タイヤチェーンの代名詞ともなっているスノーソックスの誕生は、滑り止めやチェーンの概念に大きな変革をもたらしました。AutoSock社は世界中の認証機関と連携し、品質を担保した結果、チェーン規制の際にオートソックの使用が認められるようになりました。

スノーソックスをチェーン規制に適合させることにより、従来のタイヤチェーン市場の構図が変化し、約一世紀にわたって市場を支配してきた金属チェーンのシェアが減少し始めました。

AutoSockは、厳しい冬の路面条件に直面するドライバーの間で急速に人気を博し、チェーン業界に新たな基準を打ち立て、滑り止め用具の新しい技術を広めました。その勢いは、オートソックを布製タイヤチェーン・スノーソックスの第一人者の地位に押し上げました。

AutoSockは世界中で数々の賞を受賞し、また、としても選ばれました。

  • 2004年 ― ノルウェー・デザイン・カウンシルよりデザイン・エクセレンス賞を受賞
  • 2005年 ― 欧州技術ジャーナリスト協会のEquip Auto Grand Prix International Grand Prix」で技術革新銀賞受賞
  • 2006年 ― ニューヨーク近代美術館(MoMA)の常設展示品の栄誉
  • 2006年 ― 日刊自動車新聞用品大賞 機能性アクセサリー賞受賞


日刊自動車新聞用品大賞 アクセサリー部門、機能用品賞 受賞


布製タイヤチェーン市場のさらなる発展

他の画期的な製品と同様、オートソック(AutoSock)の誕生は、新たに他のスノーソックス製品が市場に参入することにもなりました。製品が画期的であればあるほど、多くの場合、イノベーションと競争につながります。そして他のメーカーは独自のスノーソックスを開発し、市場に投入し始めます。これらの後発参入者が多く出てくることは、従来の金属などのタイヤチェーンの実用的な代替品としてスノーソックスが受け入れられたことを反映していますが、同時に、品質と性能基準を維持することの重要性も強調されなくてはなりません。

独創的な構造: 生地やデザイン、繊維の最先端技術

オートソック(AutoSock)は、科学的に開発された5つの構成要素を持つ特許取得済みの高品質の冬用タイヤチェーンで、性能と安全性を最大化するように設計されています。リサイクルに適した熱可塑性化学繊維で構成され、環境の持続可能性にも配慮しています。糸の素材は厳格なÖko-Tex Standard 100に適合しています。以下に各構成要素の特徴と、AutoSockの優れた機能にどのように関係しているかを紹介します。

ロード・コンタクト・ファブリック(路面との接地面の生地)

ドイツとノルウェーで開発された接地面の生地は、オートソックの重要な部材です。この特殊な生地構造が、タイヤに装着した際のオートソックの表面と路面の間の水分を吸収し、グリップ力を発揮します。リップストップ・クロス織で強度を高めた生地は、回転方向での破れを防ぎ、オートソックの耐久性を高めます。

フロント生地(側面ネット)

側面のコーティングされたネット部分がオートソック全体を安定させ、タイヤと路面接地生地(ロード・コンタクト・ファブリック)の間に雪やゴミが溜まるのを防ぎます。側面のネットがあることで、走行中のスノーソックスの膨らみを抑え、雪道でも最適なグリップ力と性能を発揮します。膨らみを抑えて走行できる構造は、安全性の上ではとても大切です。そして更に重要なことは、スノーソックスがタイヤの内側にずれ込んだり、外れ落ちて絡まらないようにし、車両の部品やケーブルなどを損傷しないように防止しています。

ストラップ

象徴的なストラップは、オートソックの取り付けと取り外しを容易にし、走行中の安定性も高めます。フロント生地(側面のネット部分)と連動し、ストラップはオートソックを所定の位置に保ち、タイヤの内側へのずれ込み防止にも役立っています。

インナー・ファブリック (内側の生地)

高品質のパラシュートなどで使用される素材のインナー・ファブリックは、タイヤへのフィット感を高めます。黒いゴム部分と連動して理想的な張力を確保し、厳しい冬の運転時でもオートソックを所定の位置に保持します。

エラスティック(ゴムバンド)

ゴムバンドはAutoSockをしっかりと固定し、タイヤに装着した際に多少のずれがあっても自動でセンタリングします。粘り強さ、伸び、弾力性の最適なバランスは、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮するように設計されており、安定したフィット感を確保します。

安全性と使いやすさの向上

この洗練された構造は、機能を向上させるだけでなく、装着も簡単に行えます。ユーザーはストラップがあることにより、スノーソックスをタイヤに通常5分未満で素早く簡単に取り付けることができます。そしてフロント生地を使用したデザインは、布製タイヤチェーンがタイヤハウス内で外れてブレーキやABSケーブルを損傷しないように、安全性を重視しています。

研究、試験、製品開発

布製タイヤチェーンのパイオニアとして、オートソックは25年以上にわたる専門知識と革新性を軸に、品質と性能の業界標準を確立させました。その功績は数十年にわたるノウハウと、継続的な改善への取り組みに基づいています。AutoSockは大手自動車メーカーとの緊密な協力関係を構築し、製品の安全性と性能の向上を図っています。この協業はオートソックの布製タイヤチェーンとしての性能の安定性、デザイン、品質の最適化に大きく貢献しています。大手自動車メーカーにとってもAutoSockは信頼性のあるタイヤチェーンとしての選択肢となっています。

現行の車両に最適化

AutoSockの開発者は、車両に新しく搭載される高度なシステムとの互換性も重要視し、細心の注意を払って製品を作り上げました。例えば、オートソックはアンチロックブレーキシステム(ABS)及び横滑り防止装置(ESC、等)と調和し、これらの重要な安全機能を妨げるのではなく強化します。オートソックであれば、新しく開発される先進的な技術を有効に活用しながら、雪道でのグリップ力とと制御力を大幅に向上させます。

特許取得済みのテキスタイル・テクノロジー

AutoSockは雪や氷を効果的にグリップするよう特別に設計された高靭性テキスタイル素材を使用しています。このハイテク生地は、路面との摩擦を生み出す何千もの細かい繊維で作られ、冬の条件での車両のグリップ力を大幅に向上させます。生地の耐久性がシーズンを通じて信頼性の高いパフォーマンスにつながります。

 

オートソック(AutoSock)は、日産自動車、Dodge、Cupra、Fiat、Alfa Romeo、NIO、Polestar、Lynk & Coなど、多くの大手自動車メーカーと提携、販売しています。

ご不明な点がございましたら、よくある質問(FAQ)をご覧いただくか、販売代理店にお問い合わせください。